病理.細胞診

病理検査は胃や大腸などの生検材料や手術で摘出した臓器を検査する病理組織検査と、喀痰や尿などに含まれる細胞を検査する細胞診検査に分けられます。
病理組織検査は病理医が診断を行うので、標本作製(組織の薄切や染色)が検査技師の主な業務です。
一方の細胞診検査は検査技師が顕微鏡を使ってスクリーニングを行い、悪性が疑われる症例については細胞診専門医と一緒に診断しています。
このような細胞診断は日本臨床細胞学会が認定する細胞検査士の資格を持った検査技師が行っています。
この認定試験は年に1回施行され、一次試験(筆記)と二次試験(実技)があり、最終的な合格率が20%前後と非常に難しい試験です。
病理細胞診研究班では、細胞検査士を目指す人たちを対象とした初心者研修会を開催しています。現在,約15名の若い検査技師が勉強に励んでいます。
総合病院に勤めている人は、職場にたくさんの標本があり、指導してくれる先輩技師もいて、細胞検査士を目指す環境が整っていますが、小規模の病院や健診業務が中心の施設では、独学で試験に合格するのは至難です。
研修会では基本的な講義や標本の鏡検実習を行い、毎年11月には二次試験対策と称した本格的な模擬試験も行っています。この二次試験対策は他県からも参加申込があります。
また、研修会は勉強だけでなく、若手技師の情報交換の場にもなっています。試験に合格した若手技師たちは自施設で活躍するだけでなく、学会発表や論文の執筆にも力を入れており、合格してからも自己研鑽に励んでいます。
そうして細胞検査士として一人前になった検査技師が次の世代を育成しています。これが香川県の病理細胞診研究班の伝統となっています。
班 長 | 筒井 真人(高松赤十字病院) |
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副班長 | 安西 駿士(四国細胞病理センター) |
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